床ずれの起こる方式  圧力の強さ+時間=床ズレの発生
長い時間同じ姿勢でいると、骨の突起部とベッドや車いすに接している部分の皮膚が圧迫を受けて血行が悪くなり、やがて皮膚組織が壊死を起こしてしまいます。これを床ずれといいます。自分で寝返りをうてないなど、体の向きを自由に変えることができないために、体の一部だけに集中的、継続的に圧迫が加わることが床ずれの一番の原因です。加えて、ずれ摩擦、湿潤、栄養不良などの条件が重なり合って、病状はどんどん悪化してしまいます。ときには骨まで達する深い傷となる場合もあります。
 最大の治療は「予防」です
床ずれを予防するためには、発生原因である4つのポイント、圧迫、ずれ摩擦、湿潤、栄養不良を解消することが大切です。特に圧迫を継続させない、体圧を特定箇所に集中させないことが大切です。2時間を目安に体位変換やエアマットなどの褥そう予防用具の使用で予防しましょう。
●寝返りを打てない場合は、2時間を目安に体の向きを変える
●エアマットなどの除圧用具を使用する
●背上げ角度30度以上で、同じ姿勢を続けない
●シーツは糊づけをせず、よく乾いたものをしわにならないように敷く
●寝巻は背中に縫い目のないものを
●清潔を保つために入浴、全身清拭などをこまめに行う
●おむつカバーや失禁シーツなどは、ムレないものを使用する
●高カロリー、高蛋白、高ビタミン、カルシウムなどを十分に摂取できる献立を工夫する
●栄養補助飲料などで栄養のバランスを保つ
●横向きに寝ている場合 ●あお向けに寝ている場合 ●座っている場合
風邪をこじらせて入院した93歳の父が退院しても寝床を離れようとせず、床ずれが心配になりエアマットを使用。でも、結果として床ずれができてしまいました。どうしてなんでしょう。
お父さんは体を自分で動かせるのに、エアマットを使ったことによって、かえって体を動かさなくなってしまったのでしょう。実は、エアマットの上で動くと不安定なので動かなくなることがあります。その結果、床ずれができたと考えられます。エアマットの導入時期があまり早いと逆効果になることがありますから、導入時期をよく考えましょう。

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